パチスロメーカー、周辺機器メーカー、ホールの決算まとめ

平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 6月23日ウィンネットテクノロジー(非上場)が東京地裁より破産手続き開始決定を受けたそうです。
 5号機黎明期、1本ヒットを出せばビルが建つと言われていた頃、ビッグドリームを掴むべく新規参入したメーカーの1つです。他はコルモ、JPS(他にもあったかな?)。
 でも、だんだんビッグドリームなんて信じられなくなって、負債だけがどんどん膨らんで、破産するしか道はなかったかもしれません。

 

 ウィンネットは色々と手を尽くしてきた会社で、当初はコイン単価が高い機種開発に注力、その後、1枚掛けセミ、大逆転など一風変わったコンセプトの機種開発、販売形態(スロット台をホールに無償で提供するかわりに、売上を折半)を試してきたが、いずれもユーザー、ホールに受け入れられる事はなく、独自のポジションを築くことが出来なかった。結果的に最後のリリースとなったのはミリオンゴッドをそのままパクったメガミリオネア(ウィンネットが1番つっくりたかったのはこういう台なんだろうなぁ)。色々チャレンジしてきたメーカーの最後の台がパクリとは、なんとも言えない気持ちにさせられます。
 市場で独自のポジションを確保できず、今さら、大手メーカーを追随する力もないから、ここらで辺でもう辞めとくか、そういう感じだと思います。

 

 私はウィンネットに縁もゆかりもないけれど、お疲れ様でした、と一言声をかけてあげたい気持ちです。

 

 さて、レジャー白書2014によればパチンコ参加人口が初めてが1,000万人を割りこみ970万人にまで減少したそうです。ホールの売上高は18兆8180億円(前年比1.3%減)と市場規模は年々縮小してきてます。
 「留まるどころか、むしろ勢いを増してるようだ!」とは一般的な業界人の感想を私が勝手に書いたものですが、メーカー、ホール一丸となった対策が何もなされていない以上当たり前といえば当たり前の結果ではないでしょうか。
 個別的な対応として、資金力のある大手メーカー、ホールはカジノ、ゴルフ、太陽光発電などの他事業に進出することに活路を見出していいるようです、資金力のないパチスロ事業単体の中小メーカー(ウィンネットのような)あるいはホールはなすすべがなく、ただただその日が来るのを待っている状態かもしれません。破産しないまでも開店休業状態のメーカーありますよね。

 

 ヒットを生み出すことが出来なければ、市場から退場しなければならない、非常に厳しい環境になってきました。

 

 

 

セガサミー

 

平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 

平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 

考察

 

 スマホアプリ(ゲーム)が好調のようですね。スマホアプリでは、ガンホー、コロプラなどの新興メーカーが幅を利かせていますが、古参ゲームメーカーの中ではセガが最も成功してるんじゃないでしょうか。APPセールスランキングの上位でよく見かけます。ようやくセガに時代が追いついたのかもしれませんね!?

 

 冒頭でパチンコ参加人口が970万人に減少したと書きましたが、若年層のパチンコ離れも同時に進行していて、この事は業界人なら誰でも知ってることですが、「では、なぜ?」に対する答えとして、趣味の多様化を挙げる人は多いんじゃないですかね?特にスマホの普及によるスマホアプリの人気。ちょっと暇つぶそうと思ったらホールに行くまでもなくスマホ取り出せば済んでしまう。(スマホでゲームしながら、パチスロ打ってる人みたことあるけど・・・)

 

 パチンコ業界は、若年層の取り込みに失敗してますが、セガサミーグループとしは、上手く若年層を取り込んでいるので、きっと将来の収益に貢献してくれるでしょう。

 

 

ロストアイランド   資産性 ★

 

 猫にまたたび、よろしく、スロッターにはハイビスカスということでしょうか。

 

 ターゲットは現役及びかつての沖スロユーザーで間違いないと思うけど、そのターゲットへの理解が足りないかと・・・多分、情報誌は読まない、ネット等で自ら情報にアクセスすることはない人達です。そういうった人達にロストアイランドはどう映るのか、きっと「複雑過ぎ」と感じるでしょう。

 

 サミーに限らないけど、ちょっとハイビスカスに頼り過ぎ(>_<)

 

 

パチスロ蒼天の拳2   資産性 ★★★

 

 前にも書いたけど、前兆演出は当たりを打ち手にイメージさせる仕掛けとして重要で、この事に関して北斗の拳、蒼天の拳、番長(大都技研)は自覚的で長けている。打ち手の意識をチェリーにフォーカスさせるため筐体開発から緻密に計算されていて、こういう発展のしかたもあるんだな、と感心させられた。

 

 でも、AT中の階層(期待度が異なるステージ)の数、滞在に難があったのか、出るイメージが持ちづらく、いまいち人気が出なかった・・・

 

 

 

 

平和

 

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平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 

考察

 

 パチンコルパン三世の再販が随分伸びたみたいですね。それに合わせて株価もぐんぐん伸びていたようです。

 

 パチ・スロメーカーは大風呂敷広げて下方修正するのが常ですが、平和そういったことは余りないので株も買いやすいのかもしれません。

 

 前期に引き続き業績も好調です。

 

 

マジックモンスター3   資産性 ★

 

 マジックモンスター2がまるで思い出せないんだけど・・・

 

 企画の時点でバラエティコーナー行きが確定してそうな台ですね。
 こういう台って、予想外に面白かったという経験は殆どないし、面白ければ人気出てるだろうなぁって思うので、やっぱりつまらないんだろうなぁって打たないことが多いです。AT機は中途半端に打つと損することが殆どなので、余計手を出しづらいかもしれない。

 

 ごめんなさい、打ってないです(>_<)

 

 

戦国乙女2   資産性 ★★

 

 前作は人気ありましたね。戦国武将が萌えキャラになってるあれです。

 

 萌えキャラは年々増加の一途を辿っているそうです(推測)。しかし、所謂”俺の嫁”にも限度があるだろうから、生き残りをかけた萌えキャラ同士の熾烈な戦いがオタクの脳内で繰り広げられてることになります(推測)。
 前作より人気が出なかったのは、なるほど、致し方ないかもしれない(適当)。

 

 

 

SANKYO

 

平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 

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マクロスフロンティア   資産性 ★★★

 

 人気ありましたね、AT、ART機でのヒットは初代アクエリオン以来です。1Qにリリースされた機種の中で一番良かったかもしれません。

 

 SANKYOは、ガンダムでエヴァの穴埋めに失敗してしまったので、ほっと胸をなでおろしているんじゃないんでしょうか

 

 

 

 

ユニバーサルエンターテインメント

 

平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 

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緑ドンVIVA2   資産性 ★★

 

 うーん、ちょっと通路になるの早かったですね・・・

 

 ここ最近は年1機種ペースでのリリースが続いていました。パチスロの開発は通常1年半ほどかかりますから、前作がリリースされる前に次機種の開発が始まってるわけで、そういった状況の中で、”ドンちゃんとは何か”という核となるものの一貫性が保てなくなってきたかもしれません。

 

 今さらだけど、ちょっと立ち止まって考えてもいいんじゃない?、厳しい台所事情もあるんでしょうけどね・・・

 

 

B-MAX2   資産性 もう無かったらしい(>_<)

 

 今から16年前の話。
 B-MAXというと上級者やプロ御用達といった感じで、なんというかアウトロー的なカッコよさがあった。機種のイメージ自体が、当時パチスロに抱いていたイメージと合致する部分も多く、当時のパチスロの雰囲気を象徴する機種だったように思います。

 

 当時のファンとしては待ちに待った後継機、でも随分時代は変わってしまいました。初代(1998年リリース)から16年経った今では、パチスロなんて打ってると、パチンカスとかど底辺と言われる始末(T_T) この変化に一番戸惑っているのはB-MAX自身かもしれないけど・・・

 

 当然、当時の雰囲気まで再現できるわけではなく、ただただ懐かしいと思うだけ。それはそれで価値があると思うけど、懐かしさだけでは稼働にも限界があります。

 

 B-MAX3はもうないかもしれません。

 

 

 

 

藤商事

 

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平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 

考察

 

 1Qの販売はありませんでした。

 

 

 

 

コナミ

 

平成26年度 1Q メーカー決算まとめ

 

麻雀格闘倶楽部   資産性 ★★

 

 ゲーセンで人気の麻雀ゲームですね。ようやく有名タイトル投入です。これで赤字体質改善となるのでしょうか?

 

 通常時は黙々と麻雀を打つというちょっと変わったパチスロです。

 

 意外と人気があって、でもなんでだろう?って人多いんじゃないですかね?
 こういった変化は大事です。ぱっと思いつくのは、主流のAT機の通常時では間が持たない、暇潰し志向のユーザー(スマホいじりながら打ってる人など)の受け皿となってるんじゃないか、そう仮定してみました。私は検証できませんので、コナミさん、よろしくお願いします。(見てないだろうけど)

 

 

 

 

カプコン

 

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考察

 

 1Qの販売はありませんでした。9月に戦国BASARA3がリリースされます。

 

 

 

 

オーイズミ

 

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考察

 

 1Qはスロットの販売ありませんでした。当期は1機種くらいリリースするんですかね?

 

 スロ単体の売上高及び販売台数は開示されてないので、予測になりますが、ここ数年は赤字だったと思います。

 

 5号機になってから歩んできた道はウィンネットと似てるかも・・・

 

 そろそろ継続するか一時中断するか本気で悩んでいるかもしれません。

 

 

 

2014.9.1



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