パチスロ サブ基板に関する噂
2年ほど前でしょうか、パチスロのサブ基板に関する怪文書(噂?)が業界に出回ったことがありました。今回はその噂の2年越しの続報?でしょうか。
(前回の噂についてはググって見て下さい)
「ぱちんこ業界人Mのブログ」様より↓
http://ameblo.jp/pachi777-slot777/entry-11786769943.html
ここでは、「噂は本当なのかデマなのか」ではなく「どうして噂のままなのか」について書いています。
知ってる人も多いと思いますが、パチスロはメイン基板とサブ基板の2つの基板によって制御されています。
実際にはメイン基板のメインロム、サブ基板のサブロムによって制御されているので、以下では基板ではなくロムという言葉を使ってます。
メインロムとサブロムについて
まず、メインロムとサブロムの使用言語と役割について確認しておきます。
メインロム
使用言語 アセンブリ言語(風営法で規定)
役割 小役やボーナスの抽選、リールの制御等
サブロム
使用言語 C言語(特に言語に関する風営法の規定はない)
役割 映像演出、AT機又はART機の場合はAT抽選、ATゲーム数の抽選、押し順ナビの演出等
メインロムで小役の抽選を行い、引いた小役に基づいてサブロムでAT等の抽選を行うのが一般的なAT機でしょうかね。
メインロム、サブロム共に機種の挙動に影響を及ぼすということです。
サブロムは復元出来ない
さて、アセンブリ言語で書かれたメインロムは、筐体から取り出して専用の機械を使えば簡単に元のプログラムを復元することが出来ます(逆アセンブリって言うらしいですよ)
他方、C言語はというと、復元するのはかなり難しいんだとか。
つまり、個人や情報誌が筐体を買ってきてサブロムを取り出し、元のプログラムを復元することは、まず不可能ということになります。
保通協への申請書類はメインプログラムのみ
メインロムに書かれたプログラムについては、その内容を書面にて保通協に提出しなければなりませんが、サブロム(サブプログラム)についてはその提出義務はありません。(筐体そのものは何年間か保通協に保管されます)
え?と思うかもしれませんが、そうなんですよ。なんで噂のようなことが出来てしまう余地は十分あると言えなくもない。(実際にはやってないと思いますが・・・)
保通協は、本気で復元しようとすれば出来るんですかね・・・?
ただ、保通協では、試射試験やシミュレーション試験等、出玉率に関する試験を実施している点はお忘れなく。
申請しても約6,7割は不適合となり、その理由の大半は出玉率に関する試験によるものです。とても厳しい試験が実施されています。
噂にも様々なタイプがあるのかと思いますが、この噂が噂のままなのは、当事者以外だれも真実に辿り着けない点にありそうです。
その最大の原因は、「機種の挙動に影響するサブロムが復元不可能なプログラミング言語で書かれてること」、これにつきるかと思います。
2014.3.4